薪棚作り
薪ストーブを使うには当然薪が必要です。そしてそれを収納し、乾燥させるための薪棚も必要になります。
ということで、まずは薪棚をDIYで自作することにしました。
■構想、設計
DIY初挑戦なので、できるだけ安く簡単に作れるよう、安い素材を活かして作れるものにしようと思いました。
ただし、薪棚としての必要な機能要件は満たさないといけません。
具体的には、十分な収納量と強度、それから乾燥させるために雨避けと風通しといったものです。
そして最後に、おしゃれで、家にも馴染む外観にしたい・・・
色々考えた結果、設計図はこんな感じになりました。
設計図はSketchUpという無料3D図形描画ツールを使っています。
サイズが一切書いてないですが、決まっているのは
- 長い板=6フィート(約182cm)
- 薪の長さ=35cm
- 2列の薪の間隔=10cm
だけです。設計のポイントは
- 土台は置くだけ簡単
- 最小限の大きさで最大限の収納量
- 少ないパーツで各方向からの負荷に対して最大限の強度
- SPF材のカットは最小限となるようなサイズ
を意識しました。まだまだ改善の余地はあると思いますが。
■DIY
用意したものは以下のとおりです。
材料
- SPF材(約¥9,000)
- 防草シート(約¥1,000)
- コンクリートブロック(約¥800)
- ポリカーボネート波板(約¥2,000)
- 波板用釘(約¥400)
- コーススレッド(約¥400)
- 塗料(約¥4,000)
道具
まずはパーツ購入です。
メインのSPF材は、できるだけ歪みがないものを。コーススレッドで固定してしまうので、後からの変形は考慮する必要はないです。そして、松ヤニがないものを選びます。あると加工のとき邪魔です。後から漏れてくるのはどうしようもないのか、避けられるものなのか、どなたか教えて欲しいです。ホームセンターでは1カット10円とかでカットしてくれます。便利。
パーツを手に入れたら、組み立てる前に塗装します。
今回は「ウッドガード」という、防腐・防蟻効果のある塗料を選びましたが、何年耐えられるか検証していきたいと思います。
そしていよいよ組み立てです。
インパクトドライバーを初めて使いましたが、これがないと仕事になりません。今回は二人掛かりで一気にやりましたが、一人だと厳しいと思います。ドライバー担当と、木を押さえておく担当の最低二人は必要かと思います。
屋根が乗った時点で畑の作物がだいぶ成長しているのは、ご近所の農家さんの腕がよいからです。決して、薪棚作りを途中で投げ出したからではありません。
そういうことにしといてください。
所要時間は、だいたい以下のとおりでした。
- 構想、設計:1日
- 資材購入:半日
- 塗装:半日
- 組み立て:1日(2人がかり)
次回はもっと効率的にやりたいものです。
■反省点
- 屋根
1cm角の木材を骨組みにしましたが、華奢に見えるのと、強風が吹くとたまに音がなります。 - 松ヤニ
組み立て後に出てきました。うっかり触るとベタベタするし、なかなか取れない厄介者です。塗料がはげるので、削るのも難しく、困ってます。 - コンクリート駐車場が汚れた
自宅の駐車場で塗装していて、ブルーシートを引いてはいましたが少し飛び散ってしまいました。デッキブラシでこすっても落ちない・・・どうしよう。 - タイムスケジュール
すべての作業を土日に終わらせようと思っていましたが、塗装が乾くのを待つ、インパクトドライバーの充電を待つ、自分の休憩、など、作業できない場面が多く、時間の使い方は改善の余地が大きいなと思いました。
■その後
完成後、薪を目一杯詰め込み、雨や台風も経験しましたが、今のところ無事乗り越えています。がたついたりヒビが入ることもありません。
そのうち、2号機も作ろうと思います。
薪購入
今回は、東京薪販売さんから、丸太を購入することにしました。
リンク:東京薪販売-薪の販売サイト。東京都町田市から激安で良質な薪を販売
■計画
(1)時期
薪棚の設置時期の関係で、購入したのは夏(7月)になりましたが、薪割りには適切な時期というものがあるようです。夏は、薪の購入も、その後の薪割りも、汗だくで大変・・・来年以降はスケジュールをよく考えます。
(2)量
今回は、「2トン」の丸太を購入することに決めました。これは、一冬で使う必要量と、薪棚に収まる量を考慮したものです。
(3)調達方法
薪割りをやりたかったので、東京薪販売さんから丸太を購入することにしました。やはり、薪を買うよりかなり安いです。原木を自分で切ったら、もっと安上がりなのかもしれませんが、それはもう少し慣れてから挑戦したいです。
■当日
(1)トラック
東京薪販売さんの場合、丸太は自分で取りに行くしかありません。2トンの荷物はマイカーには当然入らないので、トラックをレンタルしました。あとで返さないといけないので、以下のような流れになります。
全員で車でレンタカーショップへ
↓
一人はトラックに乗り、もう一人は車に乗って一旦家へ戻る
↓
全員でトラックに乗り、薪を取りに行く
↓
家で薪を搬入したら、一人はトラックに乗り、もう一人は車に乗ってレンタカーショップへ
↓
トラックを返却し、車で家に帰る
私の免許証は2トントラックは運転して良いことになっていますが、不安だったので今回はお義父さんにお願いしました。トラックというのは、荷物が入っていないと小さな段差でもかなり揺れるのは初めて知りました。
(2)準備
丸太を自分の手でトラックに積み込むので、軍手は必須です。
あとは、夏なので帽子、虫除けスプレー、虫刺され薬、汗拭きタオル、飲み物あたりも必要でした。東京薪販売さんの場合は、丸太の山にトラックを横付けして積み込めるので、台車等は不要でした。
(3)搬出
山積みしてある丸太を取り放題です。写真で尻出しているのはyoccyです笑
ただ、後々の薪割りのことを考えると、考えて選んだほうがよいです。うちには薪割り機はなく斧一本で割るしかなかったので、店員さんにも選び方を教えてもらいました。
アドバイス:
- 太すぎるものは割るのが大変なので避けたほうが良い
4つ割りにして適当な大きさになるもの(10-15cmくらい) - コナラは幹が太くても、割りやすいので選ぶのもあり
- ケヤキは硬いので避けたほうが良い
- 細いものもアリ
最悪、割らなくてもそのまま薪として使える - 薪割りの土台になる大きな丸太も持って行きましょう
3人がかりでひたすら積み込んだけど、疲れてしまったので結局2トントラックすり切り一杯分に相当する、1.6トン分で切り上げることにしました。
(4)搬入
家に到着したら、他に置き場所がないので、とりあえず丸太のまま薪棚に搬入します。
丸太1つで5〜10キロくらい重さがあるので、トラックの荷台から降ろすだけでも一苦労で、そこから薪棚へ運ぶのでかなりの重労働です。いつのまにか、奥さんの家族が3世代総出で手伝いに来てくれていました。大人4人+後から参戦した大人2人+ちびっこ2人で、約1時間で終了。
最後はみんなでお茶してから、トラックを返却して、1日がかりの作業が終了しました。手伝ってくれた皆さんに感謝。
■最後に
薪ストーブは人を3回暖めてくれるといいます。薪割りのときと、薪を家に運び込むときと、薪を燃やしたとき。
でも、丸太を家に持ち帰るときも汗だくになるほど暖めてくれるので、4回でした(笑)
作業が大変になればなるほど、薪ストーブに火を入れたときの暖かさも増す(と思う)ので、 ますます冬が楽しみになりました。
憧れの薪ストーブ生活
新築に合わせて、薪ストーブを導入しました。
色々なラッキーが重なったことと、理解のあるパートナーのおかげで、憧れだった(けど、無理だと思っていた)薪ストーブ生活が始まります。せっかくなのでとことん遊びたいと思っています。
やりたいこと(2018時点)
・冬にTシャツで過ごす
・火を眺めながらお酒を飲む
・薪ストーブ料理(天板で)
・薪ストーブ料理(炉内で)
・薪棚DIY
・薪割り
ああ、楽しみだ〜